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脱炭素をサプライチェーンで考える! 「GXマネジメントの戦略・実践セミナー」の概要と要点【第2回 排出量管理編】



【第2回 排出量管理編】

サプライチェーンでのGHG排出量管理のポイントとステージで考える取り組み方


<講演者>

SCSK株式会社

ビジネスデザイングループ デジタルイノベーションセンター エネルギー事業開発部 部長

若山 仁宏 氏


GHG排出量管理における3つの課題とステージで考える取組とは


カーボンニュートラルを推進していく上で欠かすことのできないのがGXマネジメントですが、その取り組みはまだ始まったばかりといって過言ではありません。


「エネルギー需要家企業のカーボンニュートラル実現に向けた現状・課題調査(2021年Abeam Consulting社)」によれば、中長期的な戦略ロードマップを策定できているのは20%以下で、ほとんど手つかずの状況です。Scope3におけるGHG削減対策を実施できているのもわずか34%です。


SCSKの若山 仁宏氏は、GHG排出量管理を妨げている実務上の課題として、次の3つを挙げています。

1つめは、Scope3の算定や戦略/削減シナリオの検討方法などがわからないといった進め方の課題。2つめは、算定で必要となる多岐にわたるデータをどう集めるか収集面の課題。そして3つめは、GHG削減対策の元となる管理データ自体の精緻化(一次データ化)課題です。


「目先のことだけの課題解決に捉われず、この先に行うことを如何にイメージしながら段階的に、着実に取り組むかが重要」と若山氏は語り、SCSKが定義した3つの取り組みステージを紹介します。


ステージⅠは現状把握と報告/開示に向けた取り組みで、必要最低限の対応とGXマネジメントに向けた準備を行います。


ステージⅡは排出削減の取り組みとして、自社内でのGXマネジメントを確立します。そしてステージⅢでGXマネジメントの適用範囲をサプライチェーンに拡大します。



GHG排出量管理を実現するシステムで検討すべき必須要件


GXマネジメントを進めていく上では、自社における将来のGHG排出量管理高度化を前提とした管理システム整備も同時に検討する必要があります。


GHG排出量に関する膨大な情報の管理するためには、複雑な算定ロジックを駆使しなければならないためです。さまざまな開示先へ対応するためには、定期的な報告書の作成やそれに付随するデータ収集の業務も重い負荷となります。さらに長期的な排出量の推移や目標達成状況も正確に把握していかなければなりません。

こうした人的な対応だけでは困難な一連の作業を効率化し、より高度なGXマネジメントへ導いていくのが排出量管理システムの役割となります。


ただし排出量管理システムには製品ごとに特性があるため、取り組み目的やステージに応じた選定を通し、導入を進めていく必要があります。「ステージⅠの排出量算定・報告向けでは、『データ収集/算定』と『報告』、ステージⅡからステージⅢの排出量削減・管理向けでは、『分析/シミュレーション』と『管理機能』の計4項目での確認がポイントとなります」と若山氏は話します。


1つめのデータ収集/算定関連では、算定補助機能の充実度のほか、他システム/関連データベースとのAPI接続を含む連携の容易さを重視します。


2つめの報告関連では、GHG排出量算定後のダッシュボード上でのグラフの豊富さや見やすさ、報告機関などへの対応度を重視します。


3つめの分析・シミュレーション関連では、削減施策ごとの比較機能の有無や、中長期の削減シミュレーションの有無を確認します。また、拠点/組織や生産ライン、工程、製品など目的に応じた管理データの粒度に対応できることも、システム選定の重要なポイントなります。


4つめの管理機能関連では、一次データ管理やエネルギー使用量管理の有無、組織/拠点ベースだけでなく工程/製品単位での排出量管理の可否、目標設定と達成状況管理の可否を確認します。なお、ここでいう一次データ管理とは、サプライヤーと共有する排出原単位、エネルギー使用実測値を排出量と連携させた管理、製品単位での排出量管理が該当します。


こうしてより詳細な実測値に基づくエネルギー使用量の管理を実現することで、排出量削減効果の施策別把握や、製品単位での排出量管理へとつなげていきます。




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